14 会社四季報業界地図 東洋経済新報社
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』
を読み、エスカレーターが上を向いている業界を探すために購入。
※エスカレーターが上を向いている業界
伸びている業界のこと。何もしなくても売り上げが増えていくような業界。逆もまた然り。
その意味で本書は各種業界・企業が網羅されており、非常に学びの多い書籍でした。
各業界が快晴から大雨まで6つの天気図で表わされているため分かりやすい。
例えば20年度後半・21年度の両方が快晴の業界として「リチウムイオン電池」が挙げられます。本業界は日系企業より中国・韓国が強い業界ですね。
他には「クラウド」。ここは怪物Amazonの1強。マイクロソフト・グーグルと続いており、アメリカIT企業の強さを感じます。
両方晴れは「スマート農業」。個人的になじみの薄い業界でしたが、政府の後押しもあり、裾野が拡大しているようです。
両方大雨としては「印刷」。ネット広告の拡大による印刷減とコロナによるチラシの蒸発で当面はしんどい状況が続きそうです。特に印刷以外に目を向ける大手と中小企業の差が広がりそうです。
と、このように読んでも勉強になりますし、パラパラめくっても十分に面白い。
例えば、紳士服のAOKIはカラオケやネットカフェのような娯楽施設を運営していることが分かります。
在宅ワークの広がりで紳士服はしんどくなりそうですが、娯楽施設を持っているので持ちこたえられる?いや娯楽もしんどい?等考えが広がります。
ビジネスマンなら教養のために1冊持っておくと非常に楽しめると思います。