以前購入したが、途中で止まっていた。
英語を勉強している今、あえて反対の意見も見ておきたいと思い再読。
著者は元マイクロソフト社長であり、HONZ代表である成毛眞さん。
タイトルを見ると英語不要論を唱える書籍に見えるが一番の主張は違う。
成毛さんが言いたいのはシンプルで『本を読もう』。
思考停止をして「とりあえず英語を学んでおけばなんとかなる」という考えに警鐘を鳴らしている。
英語よりも読書で教養を身に着ける方が先、という主張。
ーーーーー引用ーーーーー
大人になった今、学問に目覚めよう。
学問は出世や就職のための道具ではない。
英語は単なる道具であり、身につけても生きる力までは養えない。学び問えない勉強なのである。
語学ができても、思想や哲学までは養えない。コミュニケーションは、やはり思想や哲学、知識があってこそうまくなるものである。
…だから英語を学ぶのは最後でいい。その前に学ぶべきことは山ほどあるはずである。
@『毎日の英文法』のバーダマン先生もおっしゃっていた。
日本の古典から学べるのは日本人独特の感性であり、思想である。
…教養とは、自分が生まれ育った国の思想や哲学、感性などをはぐくむために必要なのである。
@成毛さんは古典より新しいものを読めという主張が多いが違う。古典でも定番中の定番は読んで当然ということなのだろうか。
英会話を習うより、本を読め!
(立花隆さんの主張)
人生の残り時間を確認しながら、最大の成果を得られるように計画を作るしかない。(そのためには)知識の系統樹が頭に入っていることが大切だ…読者に勧める読書法は「巨大書店の書棚をすべて隅から隅まで見て回ることです」。まったく同感である。
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英語についてモチベーションが下がることが書いてあったらどうしようという気持ちであったが、読書が重要だという、いつもの成毛さんで安心した 笑
英語を勉強している人、始めようとしている人にあえて読んで欲しい。
引用の最後は立花隆さん、佐藤優さん共著のぼくらの頭脳の鍛え方 (文春新書) より。
速攻で買ったので改めて紹介したい。