prime readingを調べてたら、ときどさんというプロゲーマーの本があった。
それから派生して発見。
社会派ブロガーちきりんさんと日本初のプロゲーマーであり格ゲーの神である梅原大吾さんの対談本。内容は学校教育。
結果が全てのちきりんさんと、意外にもプロセス重視の梅原さん。
やりたいことがあるのは幸せだというちきりんさんと、それが結構つらいという梅原さん。
自分はどちらかというとちきりんさん寄りなので梅原さんの意見が勉強になった。
勝負に身を置く人間の厳しさ、学歴がないことによる不遇。
実際に経験してるので全て説得力があった。
野球ならイチロー、サッカーならカズのように一流はどの分野であっても深い思考をしている。
プロゲーマーにおいては梅原さん。
この思考が彼を唯一無二の存在にしていると感じた。
梅原
確かに大学を出てそれなりの会社に入っても、惨めな状況に陥ることもあるのかもしれない。それはわかります。だけど、それでも僕の経験したあの悲惨な世界よりはマシだと思うな。人間の尊厳を踏みにじられてる気がしますからね。たかだか学校に行ってないだけで。
梅原
僕だって本音としては、みんなそれぞれ自分が好きなコトに突っ込んでってほしい。そういう人が増えてほしいし、そういう人を応援したい。でも、自分が経験したあまりに過酷な世の中の現状も、しっかり伝えたい。いや、伝えないといけない。ホントに大変なんだぞって何度も脅かして、それでも「行きます、オレは行きます」って奴だけがこっち側に来ればいい。そういうことなんです。
梅原
数学って、ものすごく複雑な事象を単純化する学問だと思うんです。だから数学的な考え方のできる人は、「今は攻めたら損。守ったほうが得」と、頭の中で損得計算ができる。だから勝負事に強いんですよ。
ちきりん
あれは秋元康さんが「市場が求めてるものは何か」ってのがすごくよくわかってて大成功してる例なんですけど、学校エリートってそういうことがなかなかわからないんです。
梅原
大事なのはまっすぐに戦うこと。それで勝てればもちろん素晴らしいけど、負けてもいいんです。戦い方において自分に恥じることがなければ、負けても堂々としてればいい。たとえ負けても、その戦いによって、自分がどれだけの者として生まれてきたのか、自分の立ち位置や、自分のやってきたことの価値がわかるんですから。
学校教育というよりも生き方論に近かった。
今の生き方に疑問を感じている人はぜひ。
感じていなくても必ず学べることがあるはず。