『中東から世界が崩れる』
2019年9月現在、サウジアラビアの原油施設が攻撃され、イランとサウジアラビアの関係性が更に悪くなってきている。
漠然と宗教の問題だからしょうがない、と割り切って考えていた中で見つけた一冊。
『本書では、宗教のみならず政治や経済にも着目し、問題の真相に光を当てたい』
この文で購入を決定。
本書を読むと、宗教は重要なポイントではあるものの、それだけでいがみ合っているのではないと分かる。
例えば、イラン・イラク戦争ではシーア派人間同士が殺しあっている。
背景は領有権問題だった。
中東の争い=宗教対立と考えず、ほかの地域と同様に政治・経済の観点も持つべきだった。
本書ではイスラム教の成り立ち、中東に関係するプレイヤー等わかりやすく書かれている。
イランとサウジアラビアの宗教以外の違いもよく分かった。
ちょっと前の本だが、今の中東の関係性を理解するには問題ない。
中東問題=宗教問題と考えている人は買った方がいい。
中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書)
- 作者: 高橋和夫
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: Kindle版
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